羅臼の生活においては前の記事でも書いたとおり最初の2日分ほどの食材(ジンギスカンやカレーの材料)を持っていくほかは現地調達つまり地産地消を念頭に考えていたのだが、思った以上に地元の知り合いやキャンプ場に滞在している方からの頂きものがあったりで日々の献立を組むのに苦労しました。
今日はそんな地産地消の食材のうち昆布漁師の親方から頂いたマスを始めとする各種魚の料理をいくつか紹介したいと思います。
ではさっそく。
これが昆布漁師の親方から頂いた数々の魚。
カラフトマス6本とクロガシラカレイ2枚、そしてゴモカジカ1匹あと小さいスナガレイとガヤも何匹かあり。
キャンプ場に戻りさっそく処理を開始したのだが、僕の手際の悪さにしびれを切らしたのか管理人さんにマスの処理の支援を頂きました。
というか結局全てやってもらいました・・・
さすが元漁師だけに手捌きに無駄が一切なくちょっと感動してしまいました。
まさに職人技といった感じでしたよ。
これがいわゆる「めふん」と言われるもの。
めふんていう名前だけは知っていたけど血合いのことだったのか・・・
「ホントにこれ食べれるんですかぁ?これ血合いですよねぇ~」
と何気に僕が問いただしたところ、
「つべこべ言わずとにかく食ってみれぇ!間違いなくうまいからよぉ~。」
なんていうので半信半疑であったもののあとで食べてみることに。
そのほか胃袋や心臓、肝臓、白子も丁寧に取り除いてくれました。
マスの身は鉄板を持ってきたのでチャンチャン焼きにしようかと思ったけど、その他頂いた食材もたくさんあったので軽く塩をすり込んで実家と自宅に3本ずつ分けて送ることにしました。
そしてマスの筋子は3本分だったのでけっこう量がありました。
これを教わったとおり醤油漬けを作ることに。
作り方はかなり簡単で、濃口醤油(昆布醤油ではダメ。甘くなってしまうかららしい。)に2時間つけたあと、筋子の皮を上向きにザルにのせて水気をとって完了。
さあて、今晩が楽しみだ~と思ったところでしたが・・・
なんと、この筋子づくりの過程で虫(アニサキス)を発見してしまったのでした。
しかも4匹も・・・
マスやサケに虫が入っていることは有名な話だけど、入っているのは身だけでまさか筋子の中にも入り込んでいるなんて思いもよらなかったのでした。
もちろん虫が見つかったとなれば慎重になり太陽に透かして十分確認はしたものの、やっぱり万が一ということも考えられるので今回キャンプ場で食べるのは断念して自宅にクールで送ることにしました。
しっかり冷凍してしまうのが一番なので・・・
ということで今回現地で食したのはマスの身と筋子以外。
肝臓、心臓、胃袋、白子・・・
どれも僕にとって若干抵抗あるものばかりだけど・・・(白子でさえそんなに好んで食べないので)
結論からいうと焼いて食べればどれも意外と美味しかった。
胃袋なんかはホルモンみたいな食感で美味しいし、心臓も思ったよりも美味しかった。これらは塩味のみ。
しかし肝臓については塩だけだとどうしても生臭さがあるので生姜醤油につけて食べたらレバ刺しみたいな味で十分美味しいと思いました。
ただ、好き好んで食べるかと言ったらそうではなく、やはり万人受けするものではないかなと思いましたよ。
だけど結局ダメだったのがめふん。
塩辛は大好きなんだけどやっぱり抵抗ありました。
でも家内は割と好きな味とのことでした。
やっぱり好みがあるようだ。
その他の食材については・・・
ゴモカジカはもちろん魚汁に!
カジカの他にもカレイやガヤも入れてしまおう。
これに親方から頂いた羅臼昆布でダシを張ってあとは火にかけるだけ。
最後に味噌を溶いて完成。
昆布や魚の出汁がしっかり出ていて最高に美味かった!
特にカジカの身は最高ですよね。
そしてクロガシラカレイは煮つけに。
さっきも書いたとおり献立のやりくりが大変なのでこれは朝食用になりました。
朝から煮つけもいいもんでしたよ。
ということで今回は昆布漁師の親方から頂いた魚を美味しく頂いた話をしました。
次回はそのほかの知床食材を堪能した話でもしようかなと思います。
最後までお付き合いありがとうございました。もし今回の記事に興味を持たれた方は下のボタンを押してください。