羅臼滞在1日目の焼きそば、2日目のジンギスカン、3日目のカレーライスと晩のメニューは当初の計画どおりでありましたが、4日目にして保冷庫に入れてきた肉などの食材もなくなってきたので、以降は現地の山や海などで食材を探し、その日得られたものをメニューにすることにしました。
だいたい羅臼での生活パターンは毎年こんなって感じでしょうか。
ということで、この日は海にでも行って魚を釣って晩のメニューにあてようかな思っていたところですが、地元の人の話によると風と波が強いとのことだったので、海での調達は困難と判断し、山での食材探しに切り替えました。
山での食材探しといっても、この時期山菜は採れないので、やはり旬の食材といえばこれでしょかね。
そう。
夏のキノコ。
タモギ茸です。
近くの山に分け入って採ってきました。
僕は秋になると色々なキノコを採ってきては美味しくいただいていますが、中でもこの夏に採れるこのタモギ茸が一番好きなんです。
理由は、香り、味、そして食感のすべてにおいて他のキノコの上を行っていると思うからなのです。(シメジやナメコもいいけどね~)
そして、倒木や立ち枯れの木にまとまって生えることが多いので、何と言っても採る楽しさがありますね。
まさにちょうどいいタイミングで採れました!
そして、このボリューム感!
採っているそばからキノコのいい香りが~
他にもタモギ茸がたくさん!
キノコの採り頃や鮮度は傘のはりや裏側を見ればだいたい分かります。
これなんか時期的にちょうどいいですね。
さてと。
今晩のメイン食材がこれだけ採れました。
まだまだ探せばたくさんありますが、その日に食べる分だけにしときます。
なくなったらまた採りに行けばいいので。
そして今晩は、この食材を使ってキノコご飯とキノコ汁を作ろうと思います。
せっかくなんで頂きものの「羅臼こんぶ」で出汁をとります。
これがホントいいダシが出るんですよね~
キノコご飯の具材はいたってシンプル。
タモギ茸をこれでもか!って言うぐらいふんだんに、そして色合いを良くするために細切りニンジンを加えました。
これらを別の鍋で酒、みりん、しょうゆで味を整えて味が染み込むぐらい煮ます。
ちなみにキノコの香りや味を前面に出したいので、薄味で仕上げました。
そして、煮あがった具材と煮汁を釜に入れてあとは5合分の米を炊くだけ。
3、40分ほどで完成しました。
ふわぁ~っとキノコのいい香りが漂います。
かなり食欲をそそる瞬間って感じですね。
ご飯にはどうしても汁物が欲しいですよね。
なので、これまたタモギ茸をふんだんに使ったキノコ汁を作りました。
タモギ茸の他には豆腐と長ねぎを使ったシンプルなキノコ汁です。
もちろん、味噌は自家製です。
さあて。
タモギ茸をふんだんに使ったキノコご飯と汁物の完成です。
いただきまぁす。
と、今回はキノコ三昧の夕食のお話でありました。