以前の記事でも書いたとおり今年はテント泊登山を始めようと思っている。
なのでこれからの登山シーズンに向けて今は登りたい山を選定したり道具を揃えたりと少しずつ準備中といったところである。
そもそもテント泊登山初心者の僕にとって登るチャンスは7~9月のたったの3ヶ月と期間が短い上、そのうち週末の2日間とも天気に恵まれるのが条件となると今年いったいいくつの山を登ることができるのだろうか?
今のところ候補は5つぐらい上がっているがそのうちいくつか登れることを願いたい。
さて、話は変わり今日は現在揃えている登山道具の話をしようと思う。
まず、テント泊登山の必需品と言えば当然ながらテントであるが、それと同じぐらい重要なのがシュラフであろう。
そのシュラフについては、もうすでに購入済みであった。
モンベル製ダウンハガー800# 2
このシュラフは多少値が張ったが、真夏とは言え大雪山系などでは氷点下になることもあるので―6°Cまで耐えれるのは心強いと言える。
そもそも僕は当初、テント内で寝るのにはこのシュラフとマットだけあれば十分だと思っていたのだが、本など色々調べていくうちに実はこのシュラフを包むカバーが必需品であることが分かった。
主な理由としては、テント内は想像以上に結露が激しいため朝方なんかはシュラフがびしょ濡れになることもよくあるらしいのである。
特にダウン素材であれば一度水分を含んでしまうとその性能が一気に低下するのだとか。
また、いったん濡れると乾くのに時間がかかるのと、重量が増してその後の行動に支障を来たす恐れがあるらしい。
そのため市販されているシュラフカバーはゴアテックスなどの透湿防水素材を使っているものが多いのである。
ただ、大きな問題点としてこれらの機能を揃えたものはその分値も張るのが現状である。
一例としてこれは僕が愛用するモンベルから出ているシュラフカバーであるが、透湿防水機能を備えたものであれば恐らく2万円前後が相場といえそうだ。
僕としてはテント、ザック、シュラフの3つを揃えただけで既に12万円近く費やしているので、これ以上万単位の出費は避けたいところである。
ま、そういう諸事情もあり、今回シュラフカバーの自作を試みることにしたのである。
そこで準備したのは建築素材として活用されているデュポン社のタイベックシルバーというシート。
もちろん事前にこの素材について念入りに下調べした訳であるがこの素材は大いに優れており透湿防水はもちろんのこと更に強度と軽さも持ち合わせておりまさにシュラフカバーの素材に適していると言える。
実際、この商品の用途としてシュラフカバーも含まれている。
さらにこのタイベックシルバ-は表面にアルミニウムを使用しているため保温性に優れているのもありがたい。
ちなみに、作り方は様々であるがネットを見るとこの素材を使った自作のシュラフカバーを多数散見する。
一応参考程度に目は通してみた。
購入したのは縦210cm×横100cmのシート2枚。これで2400円。
この寸法をそのままにして2枚を上下張り合わせ側をミシンで縫い合わせ裏返しにした至って単純な作りにした。
最初から凝ったものにすると失敗しそうなので。
ミシシの扱いが慣れていないため縫い終えるのに1時間以上かかってしまった。
足元はマチを作ることでゆとりが生まれた。
さて、裏返してこれでもう9割方完成なんだけど・・・
市販品と同様、首元をつぼませて外気を入れさせない工夫を施すことに。
部材は100均で調達。
こんな感じで紐を通して巾着袋のように左右から 紐を引っ張り合えば見ての通り。
最後は、補強かつ防水のためにミシシ縫い箇所にダクトテープを張って完成!
思ったよりもうまくできたと思う。
では実際に今回自分でシュラフカバーを作ってみて感じたことをちょっと書いてみる。
まず、何でもかんでも市販品に頼らずとも低コストで代用品を自分で作ることができると改めて感じた。
今回を例に取ると、僕にとってテント泊登山が目的であるが、道具を自分で作ったりするプロセスそのものも楽しみたいのでとても意味があったと思う。
それと今回使ったタイベックがとても優れた素材ということが分かったので今後あらゆるものに使える良いきっかけとなった。
と、こんなところだが、次はどんなものを作ってみようか・・・