冒頭からいきなりですが・・・
我が家のテント場を紹介しときます。
ここ羅臼野営場において長期間(実際僕らは1週間程度だけど)過ごすためには、様々な対策が必要なのですね。
まず第一に、雨対策。
普通、週末にキャンプ行く時なんかは、せいぜい1泊もしくは2泊程度なので、事前の天気予報を見て雨が降りそうであれば、まず行くこともないので特に雨対策なんて考えもしませんが、さすがに1週間滞在となると話は別。
どんなに運が良くてもやはり1週間のうち1、2日程度は雨が降るのを想定しなくてはなりません。
特に羅臼は峠を越えた反対側のウトロとは異なり、比較的に雨の降りやすい場所だからなおさらです。(3年前なんかは9割方雨だった・・・)
なので、テントの雨漏りや床付近からの浸水などの対策が必要なのですね。
次に風対策。
地元では有名な「羅臼おろし」といわれる大風。
実は知床峠から羅臼にかけては、ちょうど谷間になっており、どうやら峠から海に下る風の通り道なのだそう。
そうした風が峠から一気に駆け抜ける途中に、野営場があるため風の被害を受けやすいのです。
この事実を知ったのは数年前、それ以来は雨対策に加えて、しっかりと風対策もしなくてはと通常よりも頑丈にペグを打つ重要性に気が付きました。
今回は、滞在4日目の早朝にその強風「羅臼おろし」を体験したので、後日記事に書きたいと思います。(ちょっとした恐怖体験でもありました。)
滞在3日目の晩から雨が降る予報だったので、しっかりと雨対策します。
何しろうちのテントは10年前のやつで、防水機能はほとんどないので、ブルーシートを下に敷いたり、以前持っていたタープの布を上からかぶせたりしてテントを雨から守ります。
雨風対策を終え、居住環境も格段にアップしましたね。
これで一安心!
さて、3日目の朝はというと、前日の羅臼岳登山の疲れもほとんどなく(ちょっとだけ筋肉痛でありましたが・・・)、朝5時半過ぎ気持ちよく起きました。
朝一の楽しみはというと、何といっても挽きたてのコーヒーですね。
普段の朝は出勤前で時間がないので、レギュラーコーヒーで簡単に済ませますが、一日の時間がたっぷりとあるこういう野営生活では時間をかけて豆を挽いて飲むのが一番なのです。
さすが挽きたてのコーヒーだけあって香りがいいですね。
ちなみにコーヒー豆はコストコで買ったものですが、なかなかの上質感があります。
朝のこのひと時が一番落ち着いて大好きですね。
さあて。
早朝の穏やかな時間を過ごした後の8時ごろがだいたいいつもの朝食となります。
我が家のキャンプの食事はけっして豪勢なものとは言えませんが、決まった時間に不自由なく食べれること自体に満足させてくれます。
ちなみに、トマト、キュウリはうちの畑で採れたものです。
しいて言えば、この日の朝食で贅沢なものといえばこれかな?
カラフトマスの筋子の醤油漬け。
前日に宮崎のHさんからおすそ分けしてもらったものでして、家族4人であっという間に頂いちゃいました。
僕はご飯の上に家の畑から抜いて持ってきた大根のおろしをたっぷりと乗せて食べました。
これがうまくないわけないか。
子供らも筋子が大好き。
だいたいの日課となりますが、朝食を終えた後は、みんなで熊の湯に浸かりに行きます。
国道を挟んで向かいに温泉があるこの気軽さが何といってもうれしいところ。
朝方が日中のうちでも一番人が少なくて、掃除したてのきれいなお湯に浸かれるので最高ですね。
朝5時すぎに起きてからは色々なことしているので時間がだいぶたったように感じられますがまだ9時前。
まさにスローライフ的に時間が流れていきます。
温泉にゆっくりと浸かり、しばらくキャンプ場で過ごした後は、まだ行ったことがないルサフィールドハウスに行くことにしました。
この施設は羅臼ビジターセンターと同様、環境省により設置されたもので、ここでは知床岬などへ行く人たちに対してレクチャーを行ったりしてるそうです。
僕はこのようなところが割と好きで、展示物などを真剣に見てしまいます。
おかげで自分の力量とちっぽけな装備では知床岬なんかはいけないことがよく分かりました。
それにしても、岬を目指すのは究極のトレッキングと言っていいかもしれません。
掲示物には色々と役立つ情報が書き込まれています。
こういう施設をフルに活用すれば様々な情報が収集できそうです。
2階の海に面した窓側では望遠鏡が備え付けられており、運が良ければクジラなどが見えるそう。
ただ、あいにくこの日は見れませんでしたが。
ルサフィールドハウスの後、久々に相泊温泉でも行こうかと家族で話をしたところ、子ども達はキャンプ場に遊びに来る羅臼の地元の子供らと遊びたいなんて言うもんだから、温泉には行かずそのままキャンプ場に戻りました。
どうやらみんなでベイブレードがやりかったそう。
大いに盛り上がっていましたよ。
そのあとは子供らみんなを連れ、熊の湯に入りに行きました。
この日2回目だったかな?
あまり入る回数は意識していないけど、毎日、気が向いたらざぶんと温泉に入りに行くといった感じでしょうか。
温泉から上がったら、ちょうど子どものじいちゃんがかき氷を差し入れてくれてみんな大満足な様子。
温泉上がりのかき氷は確かにうまそうだ・・・
みんな仲良し。
このキャンプ場で暮らしていると子供らは同年齢の子供みんなと友達になってしまうので毎日楽しく過ごしていました。
15時過ぎだけど風呂から上がったらまずビールが飲みたくなりました。
この日はもう車乗るつもりないので。
ちなみに宮崎のHさんから頂いた瀬戸内の高級塩を振って焼いたねぎまがうまかったなあ。
そしてこの日の晩は定番のカレーです。
実は前日からやたらとカレーが食べたかったのでいっそう美味しく感じられましたね。
今年初めて育てた「インカのめざめ」という品種のジャガイモは、ねっとりとして甘みがありとても美味しかったです。
と、こんな感じでスローライフ的に過ごした一日でありましたが、僕としては前日の羅臼岳登山の疲れをとることができとても有意義でしたね。